9月23日(土) 13:00〜16:30、24日(日) 9:00〜16:30 100周年パビリオンギャラリー
今年の口頭発表は、国民公園新宿御苑内の100周年パビリオンステージで行われた。アスファルトやコンクリートで囲まれた東京の中でも、豊かな自然が残っている数少ない場所である。いかにも“環境”芸術学会の研究発表に相応しい、開放的な会場であった。
発表者自身の作品を素材にしたワークショップと、発表者が所属する「人と社会の活性化研究会」を通して実現した個人病院内での環境造形、「癒しの あかり展」の実践報告である。2つの例とも、アートを特別なもの、一部の特殊な人たちが携わるものとしてとらえていない。広く社会の人々に対して開放していくべきものという基本姿勢で、熱意と創意に溢れている。これから同様な取り組みを試行していこうとする者にとって、たいへん参考になる発表であった。
6.「日の出が丘病院におけるアートプロジェクト-びょういんに おいでよ、 わたしたちの!-」 山崎真一(壁画工房S-ONE) 総合病院内で行われた4人の作家の作品展示と、ワークショップの報告である。美術を通して、患者以外の人々にも病院を身近な環境として親しんでもらう目的で行われた。そこでは、「美術家と病院との連携が生み出され新たな発表や出会いの場を作りだすことができた」。また、「美術家自身が表現活動本来の意味を問い直すきっかけにもなった」との報告がなされた。実現に際しての様々な困難があったと推察されるが、これからもこのような実践が数多く行われて欲しいと強く感じた。