=================================
◆◇◆ 環境芸術学会メルマガ・フォーラム VOL.23 (04.12) ◆◇◆
=================================
暖かな日も多く何気に過ごしていたら、すでに今年も終わりに近づいてきました。
学会員の皆様もあわただしい年末をお迎えのことと思います。

………………………………………………………………………………………
★★★ 冬至祭・光のメタファー展「一光一夜」  夙川学院短期大学にて
………………………………………………………………………………………
【杉本雅子(関西)】

冬至の前夜、光のアートで闇を彩るイベント「一光一夜」が夙川学院短期大学の
キャンパスで行われます。
一年に一夜限り、この夜の3時間のためだけに学生たちが課題「光のメタファー」に
取り組みました。
大阪、神戸の夜景を見晴らせる高台のキャンパスのいたるところに光の作品が
表現されます。
また、冬至に赤いかぼちゃを食べる風習にちなんで温かいパンプキンスープが
用意され、ワークショップやパフォーマンスも開催されるなど、春を呼ぶ祭りとして
一般にも開放されます。
10年前、同大学の美術・デザイン学科の授業「表現研究」で始められた一つの
課題が発展し、キャンパスを開放した大学と社会との交流の場に至りました。

【主催】夙川学院短期大学専攻科(美術・デザイン専攻)美術・デザイン学科
【会期】12月21日(火)  午後5時〜8時
【場所】夙川学院短期大学キャンパス
    〒662-8255 西宮市こしき岩町6-58   0798-73-9132
    (阪急甲陽園から徒歩15分、阪急夙川駅から車で10分 駐車場あり)
    http://www.shukugawa-c.ac.jp
入場無料


………………………………………………………………………………………
★★★ 第6回村野藤吾建築設計図展「村野藤吾と1940年代」
     京都工芸繊維大学にて開催中
………………………………………………………………………………………
【杉本雅子(関西)】

村野藤吾は戦中から終戦直後にかけてどのような仕事をしていたのか。
今回で6回目となる村野藤吾建築設設計図展は、1940年代に焦点を当てています。
京都工芸繊維大学所蔵の村野の図面から横須賀海軍施設や大丸天津店、
宇部の工場群、京都公楽、叡山ホテルなど、1940年代の十数作品を中心に展示し、
写真や模型と合わせて、村野の知られざる時代の仕事を立体的に検証する試みです。

【会期】2004年11月27日(土)〜12月26日(日)(月曜日休館)
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
【場所】京都工芸繊維大学 美術工芸資料館
    (京都市左京区松ヶ崎、京都市営地下鉄松ヶ崎駅徒歩10分)
    http://www.ipc.kit.ac.jp/~siryokan/
入場無料(図録は有料、会場にて申し込み)


………………………………………………………………………………………
★★★ シンポジウム「横浜会議2004 ―なぜ国際展か?―」 レポート
………………………………………………………………………………………
【池村明生(研究)】

たいへんおもしろいシンポジウムであった。
企画は多摩美術大学芸術学科建畠ゼミ。
企画した段階ではタイトルにある「国際展」を真剣に議論するつもりと思われたが、
この日は「横浜トリエンナーレ2005」のディレクターとして、今年7月に就任した
磯崎新氏が構想する企画とそれにまつわる問題が話題の中心となった。

パネラーは磯崎氏の他、南條史生氏、北川フラム氏、長谷川祐子氏と、進行役の
岡部あおみ氏の5名。
国際的に活躍するそれぞれのキュレーターから活動実績が紹介されたあと、
磯崎氏が「横浜トリエンナーレ2005」の企画を披露したが、最後に「この構想を
実現するためには2006の実施が望ましいが、主催者である横浜市は認めず
実施できない」とコメント。
そしてすでに横浜市に提示している代替案を「市はまったく相手にしてくれない」と
鬱憤を晴らしながら披露する始末。

磯崎氏は従来の国際展の課題としてキュレーターの権力化やディラーによる
アートの市場化をあげ、その課題に取り組むひとつの提案として、各国の
アートファンデーションと建築家、アーティストの3者をコラボレーションさせる
企画であると説明したことで、企画内容についても同席したパネラーから疑問が
投げかけられる白熱したディスカッションとなった。

さらに聴衆者の質問に答えた横浜市担当者の「来年2005の実施が基本条件」と
引かない状況もあり、主催者と磯崎氏の確執、磯崎氏とキュレーター諸氏の
国際展に対する考え方の違いが浮き彫りになり、途中退場する聴衆者も少なく
シンポジウムは4時間にも及んだ。

議論した内容は今後さらに引きずる問題であったが、キュレーターやディレクターと
いった有識者に身を任せ、形式だけを整えようとする“意志のみえない体制”では、
根本的に解決しにくい内容であると感じる一方、国内における行政主導型アートの
基盤の脆さが露呈したかたちとなった。

「ヨコハマ経済新聞」掲載記事
http://www.hamakei.com/headlinedata/headline_news.cgi?num=451


………………………………………………………………………………………
★★★ 神戸のアート・プロジェクト
………………………………………………………………………………………
【谷口文保(近畿支部)】

●「水と緑」に集う光州ビエンナーレ
 嵯峨御流吉田泰巳とその仲間たちのいけばな展in神戸

11月19日から11月21日まで神戸ファッション美術館にて、いけばな展が開催されました。

会場に入ると覆いかぶさるような大きな松に迎えられました。
第一印象は「怖い」。
会場全体は薄暗く、スポットライトが木々や花を照らし、その向こうに阪神淡路大震災の写真。

いけばなは華やかさが最小限に抑えられ、葉の緑が鮮烈に主張していました。
そこに感じたのは静かで圧倒的な強さ。
地震も植物も自然の力の表れ。私には会場全体が自然への畏怖と生命の力強さの
表現になっているように感じました。

深く落ち着いた韓国の器、照明や音響の効果。
会場は静かに豊かな場を形成していました。

10月の韓国展示以来、吉田氏を筆頭に多くの本学会員が展示や関連企画の実現に
尽力されました。


●環境芸術学会が後援するアート・プロジェクト
 「第1回西区学園都市学校連携アート・プロジェクト 卵をつくろう巣をつくろう」

アートを通して学校連携を促進し街づくりにつなげようという試みです。
神戸芸術工科大学と兵庫県立伊川谷北高校が中心となって11月23日に実施されました。
本学会会員の曽和具之氏と私が実行委員として参加しました。
http://www.kobe-du.ac.jp/event/student/news/041203.htm


●環境芸術学会が後援するアート・プロジェクト
 「鎮魂のイルミナーレ スティンドグラス展」

阪神淡路大震災10周年記念事業の一環として12月10日から12月24日まで
神戸「北野工房のまち」で開催されます。
本学会会員で神戸マイスターの村岡靖泰氏が中心となって企画された催しです。

神戸ルミナリエとともに、光の造形表現のひろがりと精神性を感じる機会になりそうです。
http://www.kitanokoubou.ne.jp/ 北野工房のまちHP 


………………………………………………………………………………………
★★★ 展覧会情報
………………………………………………………………………………………
【竹田直樹】

自然の中に制作現場を求め活動してきたランドアートの作家、「今日の作家シリーズ44
 大久保栄治」展が開催されます。
会場:大阪府立現代美術センター
会期:12月6日から12月25日
http://mic.e-osaka.ne.jp/ocac/


=================================

「環境芸術学会メルマガ・フォーラム」は、学会員の方が情報提供者となり、
学会員の方にお届けする情報発信ツールです。
情報提供いただける方は、下記の事務局宛に紹介文をお送りください
(毎月中旬配信予定/原稿締切は毎月5日ごろ)
配信されたメルマガの記事は、「学会ホームページ」でもご覧いただけます。
http://www.iead.org/mailmaga/index.html

○環境芸術学会メルマガ・フォーラム事務局
メールアドレス:mailmaga@iead.org
メルマガ担当 :池村明生(研究)、高須賀昌志(総務)、宮川輝行(広報)

=================================
※配信中止やアドレス変更をご希望の方は、
 上記のメルマガ・フォーラム事務局宛にメールでご一報ください。