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環境芸術学会メルマガ・フォーラム VOL.2(03.4)
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都内では桜も咲き、春らしい穏やかな日が続くようになりました。3月よりス
タートした環境芸術学会第2号のメールマガジンを送らせていただきます。今号
では学会会長の伊藤隆道先生にもご投稿いただきました。
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邦楽舞台『竹取物語』の舞台美術
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伊藤隆道(学会会長)
芸大奏楽堂で開催される邦楽舞台『竹取物語』の舞台美術を手掛けています。
誰もが知っている「かぐや姫」の話で千年以上も昔に書かれた宇宙と地上の交流
ドラマです。音楽学部の邦楽講座が中心になって作り上げる邦楽舞台で、ストー
リー以外はすべてオリジナルの舞台です。笠井賢一の脚本、演出で能、狂言、日
本舞踊と雅楽,箏曲、長唄、尺八、能楽囃子、常磐津、清元などの多彩な音楽の
構成をかたちや光やプロジェクションなどを用いた4次元的空間表現とのコラボ
レーションを考えています。野村四郎、野村万作、野村萬斎の兄弟、親子や芸大
教官が多数出演し芸大ならではのたいへん豪華な舞台です。
わたしは今回で3回目の舞台美術で、1回目のオペラ「あだ」は江戸の歌舞伎
役者の復讐劇で洋楽が中心、2幕16場の変化の激しい舞台転換でした。昨年は
能楽「熊野の物語」をさくらで構成し平安時代の「雅びと哀れ」の場を作りまし
た。
舞台美術は環境芸術としてとらえています。しかし、時間の枠の中での表現と
1面だけの方向性をもった表現で、普段の環境作品とは異なった思考の組み立て
が必要です。しかし、時間的な要素はキネティック作品の表現に近いものがあり
、変化に対応する造形として環境芸術と共通した面が多いようです。たくさんの
人たちで作り上げる芸術表現のおもしろさを感じています。詳細は芸大ホームペ
ージで御覧ください。
http://www.geidai.ac.jp/sougakudou/2003/20030503.html
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最新アート展情報
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竹田直樹
2003年度のアサヒアートフェスティバルの情報があります。
6月から7月にかけて。
http://www.asahi-artfes.net/
奈良市内で「歩いて巡るアートイベント!すきまをみつめる−巡礼−」というア
ートプロジェクトがあります。4月中。
http://www3.kcn.ne.jp/~mohnishi/between/in.htm
彫刻家の薮内佐斗司さんが第21回平櫛田中賞を受賞されました。
http://uwamuki.com
彫刻家の青木野枝さんの個展が開催されます。
4月7日より4月26日。東京のギャラリー池田美術。
http://kas.gaden.com/ikeda.html
ナチュラルアートの大久保栄治さんの個展が開催されます。
4月12日より4月26日。大阪のギャラリー風。
http://www.oct.zaq.ne.jp/kaze-121
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モエレ沼公園のグッドデザイン大賞受賞を記念してシンポジュウム開催
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國松明日香(北海道支部代表)
イサム・ノグチが生前札幌市東区に基本設計をしたモエレ沼公園がこの度グッ
ドデザイン大賞を受賞しました。これを記念して、3月28日にホテルニューオー
タニ札幌で記念シンポジュウムが開催されました。基調講演をグッドデザイン賞
審査委員長で名古屋市立大学大学院芸術工学研究科教授の川崎和男さんが「モエ
レ沼公園のグッドデザイン大賞受賞が伝えること」の演題で講演しました。その
後、パネリストに彫刻家の安田侃さん、建築家の川村純一さん、美術文化史家で
北大教授の常田益代さんを迎えてシンポジュウムが開催されました。モエレ沼公
園に新しく誕生するガラスのピラミッド「HIDAMARI」の利用方法や、今後この公
園をイサム・ノグチが残した意志を尊重しながらどのように活用していくかなど
が熱く語られました。 イサム・ノグチの生誕100年に当たる2004年度に全面完成
の予定です。
環境芸術学会会員の佐々木けいしさんが3月5日から16日まで開催の「札幌の美
術2003 19+1の試み展」(札幌市民ギャラリー)に大作を出品しました。銅
板と和紙を使い、その内部からブラックライトを当てるといった作品で、従来の
金工作品の枠を越えた魅力的なものでした。
また、3月8日には新しくジャンルや所属、職種などの違いを越えた芸術の交流
、研鑽の場である「北海道芸術学会」が立ち上がり、北大を会場に私が設立の記
念講演を「北海道のパブリック・アート」の演題で行いました。北海道出身の方
、北海道の芸術に興味のある方はどなたでも会員となれますので、是非私までご
一報下さい。
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倉敷にて 「佐藤尚宏展」など
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谷口文保(近畿支部)
数年ぶりの倉敷。「佐藤尚宏展(3/18〜23)」は土蔵を改造したギャラリーで
開催されていました。この展覧会は佐藤氏が倉敷に居を移されたことを期に、こ
れまでの14年間の活動を紹介するものでした。スケールの大きい野外彫刻、パ
ブリックな空間のモニュメント、そして小石を用いたワークショップ。写真と小
品によるコンパクトな展示でしたが、そこに一人の彫刻家の「社会や環境への挑
戦の軌跡」を見ることができました。
http://www2.memenet.or.jp/sato/index.html
また、当日は本学会員である倉敷市立美術館学芸員の那須孝幸さんにもお会い
することができました。当日開催中であった同館の展覧会をご紹介いただき、地
域社会に根付いた芸術活動の状況についてお話をうかがうことが出来ました。
http://www.city.kurashiki.okayama.jp/kcam/exhibition/simin-gallery.html
帰り際、大原美術館と美観地区を見て回り、あらためて倉敷の文化的背景を考
える機会となりました。観光のみならず、環境芸術という観点からも倉敷は刺激
的な街でした。
http://www.ohara.or.jp/pages/rekishi.html
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反戦署名メールにみるアート性
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池村明生(研究)
イラク開戦の数日前より反戦署名を求めるいくつかのメールが出回っていまし
た。「緊急の署名メール」と題したあるメールは『署名リストの最後にご自分の
名前を署名し、知っている限りの人に送て下さい。』とのコメント付きで、数
百名の名前がぶら下がるチェーンメール。チェーンメールについては“不幸の手
紙”のように、社会的にも迷惑をかける悪意のメールであるとの認識もあるよう
です。
数日後、チェーンメールを送ってくれた友人から次のメッセージが寄せられま
した。『僕は今回出回っているチェーンメールが友人から送られてきた時点で、
いろいろ考えた末に、あえて皆さんに送ることにしました。−途中省略− それ
に各自が自分の判断力がどうであったかを問う(見直す)というアートにしたか
ったんです。』と。さらにその友人は『たとえ悪意が発端であったとしても、そ
の後の善意のつながりがアートにかわり、反戦への思いが世界を駆けめぐる』と
のこと。
ちなみに私は、その友人より前に届いていた公務員の方からの同メールを「粋」
と感じ、署名後に幾人かの方に送らせていただきました。
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NICAF 2003 TOKYO 開催
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高須賀昌志(総務)
4月4日〜7日の四日間、東京国際フォーラムで開催されたNICAFに出展しました。
『NICAF』とは『NIPPON INTERNATIONAL CONTEMPORARY ART FESTIVAL』の略称で、
アジア最大のアートフェアだそうです。 と、他人事の様に書いておりますが実
のところNICAFを見るのは今回が初めてでありまして自分が参加するまでは、まさ
しく他人事でありました。(気にはなっていたのですが)
参加したギャラリー数66、作家279名。(数字は多少正確さを欠いております)
話題の村上隆や奈良美智からはじまって、いわゆる巨匠とされる海外の現代美術
の作家、伝統的なタブロー、日本画、ベテランから若手の作家まで、多種多様な
作品が並び、『Art Breakz:未来は語る』『未来を創る−新発想の美術教育』な
ど4つのシンポジウム、記憶をテーマとした短編ビデオアート作品(10作品)の
上映イベントが同時開催されました。
アート「フェア」という「見本市」ですから、多くの画廊にとって画商として
の力を発揮する場です。直接的な商いすることだけではなく、発信や姿勢表明、
宣伝、格付けなどそうした位置付けの画廊もあります。勿論それらもビジネスと
いうことに収斂していくのでしょうが。開催前の入場者見込みでは4万人という
数字をどこかで見ましたが、まんざら嘘ではない数字だなと感じるぐらいの来場
者でありました。「このご時世だから〜」という時代にあって美術愛好者?、と
にかく美術に興味をもっている人たちというのは意外と沢山いるのだな、などと
変な感想をもちました。(特に独身OLは色々な意味で元気です。)オープニング
セレモニーの中で、主催者の「こんなすばらしい施設で開催〜」の言葉に対して
石原都知事が「こんな施設、僕は全然良いとは思わない!(金がかかり過ぎる)」
と切り出したのには笑いましたが…。現代社会におけるアートの在り方の一断面
をクリアに見せてくれるイベントであることは間違いないでしょう。
http://www.nicaf.com/
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澄川作品が設置された青山学院大学相模原キャンパスで献堂式
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前川幸敏
3月29日(土)、青山学院大学の相模原キャンパスの献堂式が行われました。
相模原キャンパスはJR淵野辺駅から徒歩7〜8分のところにあり、敷地面積
16万2481平米、延べ床面積15万1397平米の素晴らしい環境です。4
月からは今までの厚木キャンパスと世田谷キャンパスを統合して新しい学生を迎
え入れるとのことで、約1万人の学生が通学するそうです。献堂式では、その日
に日本芸術院賞を受賞された澄川喜一先生より、チャペルに設置された作品
「TO THE SKY」について説明がなされました。作品と融合したチャペ
ルは豊かで素晴らしい空間になっていますので、機会があれば是非一度ご覧くだ
さい。
http://www.iead.org/mailmaga/vol1_0304.html
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IEADホームページ活動報告
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宮川輝行(広報)
メルマガが発足し、会員の活動情報が身近なものとなりつつあります。IEAD
ホームページでも、会員の個展などをタイミングよく、お知らせするページを新
設します。
これまでは学会が公に主催、後援したものだけを「最新情報」のページに掲載
していましたが、個人会員の個展などのお知らせページをトップページの「会員
の活動」(仮称)アイコンからパスワードなしにご覧いただけるようなります。
DM、ポスターなどの画像も掲載させていただきます。会員以外の読者にも会員
の活動をPRしていきます。
HPでは、今後環境芸術に関連したリンク先を増やしていきたいと思いますの
で、積極的にリンク先をご紹介いただくようお願いいたします。(リンク先につ
いては、理事会の承認後の掲載になります。)
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「環境芸術学会メルマガ・フォーラム」は、環境芸術に関するさまざまな情報
を学会員相互の情報交流として提供しあうことを目的としています。毎月の原稿
は事務局でお願いする特派員の方々にご協力いただいておりますが、特派員以外
の学会員の方からのご投稿も構いませんので、事務局までお気軽に原稿をお送り
ください。(毎月中旬配信予定/原稿締切は毎月5日ごろ)
また現在、学会員のメールアドレス・リストも完全ではありません。お知り合
いの学会員で未登録また未変更の方などがおりましたら、下記事務局宛にメール
でご一報いただければ幸いです。
○環境芸術学会メルマガ・フォーラム事務局
メールアドレス:mailmaga@iead.org
メルマガ担当 :池村明生(研究)、高須賀昌志(総務)、宮川輝行(広報)
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配信中止やアドレス変更をご希望の方は、上記事務局宛にご一報ください。
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