冬至祭・光のメタファー展  
夙川学院短期大学 美術・デザイン学科主催 北野正治


始まり
 1993年より、専攻科1年生授業で「表現研究演習」の課題『光のメタファー』を続けてきました。それは「光を素材にして作品を作る事」です。ジャンルの異なる学生が作る作品は多視点で技法も多様、工夫がなされれば教育機材がそのまま使えます。古今東西を通じて参考資料の豊かな大きなテーマです。
メタファー Metaphor(隠喩)とは
 メタファーとは、物、事、ここでは「光」の存在を説明するために、如何なる表現(修辞法)が可能かを問う事ですが、その困難さは諦観にも似た思いであるしかなく、それよりは、「光」自らが何を伝えようとするのか耳を傾け、共に在ろうとすることで悦びを分かち合う事が貴重だと考えました。「光」の透明性、屈折、拡大、転写、生理的、官能的と、あらゆる小さな発見、在り方を出来るだけ多く示すことが、具体的であるが結論ではないメタファーの可能性ある表現です。
地域・近隣の方々に授業成果を公開、11回目を迎えます
 学生主体の企画・運営と教職員スタッフの指導が連動、学科主催、学院の支援、地域自治組織、行政、報道機関の協力を得ることができました。近隣の方々を招いて授業の内容を公開することで多くの人々との交流が生まれます。地域に求められ、支えられてある学校の未来に必要な関係を築きたいと思います。一年で一番闇の深い冬至に、太陽の象徴カボチャスープ、明かりのワークショップ、コラボレーションイベントで皆様を迎えます。真っ暗な學舎が光と共鳴する様を御覧下さい。

1. 光の三原色や基礎的な知識を応用、他の作品と共に新しい空間を作る。
2. 昼間に水に反射する光をビデオ撮影、拡大転写がエネルギーと時間を表現。
3. 空、校舎の形態、風の流、光に照らされる闇、闇の中の光、色彩、静寂、冷たく、温かい、訪れる、招く、感受し発信します。
4. 12月22日、冬至の寒い日ですが明日から陽が長くなります。来校の皆さんと、授業「身体と表現」での成果をパーカッションで祝います。
5. テキスタイルクラフトの作品、ロウケツ染が光りを入れると宇宙的な輝きが。他の授業の応用、展開もOKです。作品の支柱は制作用具の伸子を使いました。
6. 「光の力」は構造を透かして見せます、周囲の環境を変えます、人が何を望んでいるのかを示します。それは言葉では表現出来ない何か、光のメタファー(隠喩)だと思います。
7. 数字で溢れる電話ボックス、更なるデジタル化の世界がひろがっている、恐ろしさもあるが、ここで は楽しい世界の例え。
8. 実体と映像が組み合わされている、古いスタイルだとも言い切れない、在り方、の予感。魚がモチーフであることも「光のメタファー」か?